伝記と2009年

福沢諭吉の自伝である”福翁自伝”を読みはじめた。
勝海舟福沢諭吉を「戦争のときに裏で隠れているひきょう者」みたいに小ばかにしてるのを読んだ後だけに、普通に読むよりさらに面白い。


おもうのは時代背景が幕末〜なのに心の中は今と大して変わらないこと考えてるんだなあってこと。人を馬鹿にする気持ち、感謝の気持ち、悔しい気持ち、現代人と大差ない心の中の動きがすごく親近感を持たせる。

友人の手紙を読んでいるような感覚。

しばらく楽しめそう。







2009年問題というものが今朝の新聞に出ていました。

工場などで偽装請負が横行して、社会問題になり、多くの企業が派遣に切り替えた。で派遣法では派遣期間が3年までとなっているから逆算すると2009になると。

すると企業はいろいろ考えて、結果黒っぽい解決策をもって当たりそうだけど、それを多分厚生労働省は黙認するのでは??と書かれておりました。




かわって 舛添厚労大臣が日雇い派遣を禁止するとおっしゃっているらしいです。



たぶんこういう問題は突き詰めていってしまうと、仕事自体が地下にもぐってしまいその結果黙認ということになりかねませんね。

ああ難しい問題です。


キレイごとと現実。


このような問題も今と幕末明治時代では、実は大して変わらないのかもしれません。


新訂 福翁自伝 (岩波文庫)

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