カフェのスタッフ

毎日コーヒーを持ち帰りで買うカフェが会社の近所にあるんですが、ランチタイムになるとそこの従業員の方が「お席ございまーす。ランチやってまーす」と元気に大声をあげて呼び込みしてるんです。


ベテランの従業員の方はなれたもので大きな声出すんだけど、新人さんは恥ずかしくて、なかなか声が出ないわけです。

ともあれランチタイムに店内に入ると、レジの前にお客さんが並んでて、キッチンは右往左往。。。要は回転してない。


「呼び込みやってる人こっち手伝ってあげてよ〜」と言いたくなる、、、。



おかしいと思っちゃうんですよね。




そのカフェは都内ではそこそこ見かける有名店。立地は抜群で駅の真ん前。いつもお客さん入っているわけです。
あくまでも僕の予想ですが、お昼時なら呼び込みしなくても、入りそう。



個人経営のお店で、自ら呼び込みやるのならきっとこういう光景が微笑ましいっていうか”がんばってるなあ〜”って元気が出ると思うんだけど、ここのお店の場合完全にマニュアルに書いてあって”やらされてる”感じ。
店長さんみたいな方が意味のないこの行動に「アホらしいなあ」って思いながらも下の子たちに示しがつかないから張り切ってるというのが僕の分析。




素人目に見ても「呼び込みの意味が不明」なんです。
意味があるとするならば、

●働いている人の根性を鍛える
●恥ずかしい気持ちをなくす修行
●自分を捨てる精神的な修行

てな感じで、修行??自己啓発カフェなんでしょうか。





でも現実はこれをやらなきゃあ彼らは給料を得られない。意味があるとか無いとか、そういう問題じゃなく給料を得るためのマニュアルに書いてあるんだから、彼らにとっては選択の余地なくやるしかないんですよね。意味がないと思えば仕事を辞めるしかない。”資本論”時間の切り売り。



経営者自らが呼び込みの効果は絶大だと、そう信じて本人がやるのは素晴らしいと思うけど、人を使うなって言いたいんです。こういうのって自主的じゃないとなんかねえ。





大きな会社って臨機応変に対応できないんでしょう。


小さな会社ではいい意見があったり、革新的アイデアがあったりすれば、やるやらないは別として上の方までけっこうすぐだと思う。



このカフェの場合、現場をよく見ていない本社の幹部さんたちが、通り一辺倒のマニュアルを全国にはめてるからこうなるんでしょう。
現場の店長が「意味がないから、お客さんを回転させる方に力を入れたい」と懇願したところで、呼び込みがうちのやり方だなんていってるのでしょうかねえ??



トップは現場を見るところからすべては始まりますね。
机の上の試算じゃあだめです。



スタッフさんたちには、ステップアップして本社に入り、この経験を生かして新しい感覚の意見を上に直接ぶつけられるような道筋があればいいけど、逆立ちしたって本社正社員にはなれないんでしょうね。格差社会



でもこの見返りがないってわかっていて、呼び込みの意味がないってわかっていて、それでも頑張って大きな声を出しているスタッフさんを見ていると、熱くなってきてしまう。




僕の考え過ぎ?


かな?


ですね。