顎歯科医Sさんの心意気

時はさかのぼって骨髄移植1ヶ月程前の頃。



骨髄移植する時に同じ大学病院内で顎歯科受診があるのです。


歯の根っこに膿があったり化膿する要素があったりすると抜歯する訳です。
移植時は免疫0になってしまうのでもし何かで化膿したらエラい事になるみたいでボクの患者仲間もだいたい5〜7本くらい抜いてました。


ボクを見てくださったS先生は
「あー普通の医師なら8本くらい抜かないといけなって言われるでしょうけどボクの見る所によると抜かなくても良いでしょう」

ということになって抜歯なしで移植に望んだのでした。


結果は、、、


幸いにも歯のトラブルは無く無事に復帰中です。
これかなり嬉しい事です。

だってもし抜いていたらいま差し歯とか入れ歯とかです。
うまいものもまずくなるでしょう。

クオリティオブライフですよね。
治りゃあ良いってもんじゃない。






そんな事があって早1年。
本日別件で顎歯科を受診する事になりS先生に再会。

「わーお元気そうで何よりです。あのときは周りからなんで抜歯しないんだって言われてぬかないようにがんばったんです」

??!!

当時その事で話し合ってくれたようです。
周りの先生方を納得させて。
ボクがきっかけで歯科医によって抜く抜かないが無いようにガイドラインを作ったり会議したりと進めていると。



抜けば歯医者さんも内科医さんも安心。
抜歯すれば無問題。


だけど患者には大問題。


患者のことを考えればQOLは無視出来ないはずですから難しい決断だと思うけどボクの場合はホントにありがたかったです。



こころあるお医者さんたちに出会えて良かったな。


そんなほっこりした一日。