便利な世の中ですが

便利な世の中、進化、合理化、といってあらゆるモノ、サービス、製品が続々と出てきます。まあパソコンなんかもその代表で、なくてはならいものですね。でもちょっと思うところがあります。


僕の場合、曲を作るなんてときは頭の中のイメージや雰囲気をやってみてこねくり回してダメだったら違うアプローチで、、、なんてことぐちゃぐちゃに繰り返してやっとこさ1曲が出来る。出来るとすごい満足感があって、その気分をまた味わいたいからまたやる。もっと分析すれば”曲が出来る”ことよりも”バタバタと作っている最中”が好きなんでしょう。

お給料を得ている日々の仕事にしても、きつくて嫌な仕事だと不平を言ったりもしながらワイワイこなしてるわけです。でもなーんにもせずにゴロゴロテレビ見てるだけで給料がもらえていたら、はたして幸せですかねえ?



”過程”がいいんですよね。でもその過程の真っ最中はけっこう辛くて、それを乗り越えたら評価(給料とか満足感)がある。でもそこに気がついたのは案外最近ですねえ。いままでは漠然と結果を中心にしてきてて、”過程”が辛いから早く終わらせて楽になりたいって感じだったんです。だから”過程”を楽しんでいないと一番大事なところなのに、そこを合理化して誰かに任せたり機械に任せたり、、と本末転倒な訳がわからないことになってしまう。

うまい寿司を食べよう!ってことになってすし屋に行ったら神様がポンっと胃の中にトロやアワビの握りをダイレクトに入れてくれたってねえ。友達や仲間や奥さんとゆっくりうまいものを食べているその時間”過程”がいいんです。「どこでもドア」でハワイに行けたら便利で最高!!ってことになるのかなあ?僕はわくわくした気分で空港まで行く京成スカイライナーとか飛行機に乗る前に空港で飲むビールとかそういうのがとにかく大好き。

あまりに便利とか合理的とかを進めすぎると大事な”過程”がなくなってしまう可能性があるのかもしれません。でも便利なものはどんどん使いたい!だからそれぞれの人が、それぞれの価値観でうまくそういうものを取り入れていけばいいですね。



で、明日からレコーディング。だけどこんなこと書いていたら人のバンドの手伝いもいいけど、自分の音楽活動をしっかり再開させようかなって気分になってきた。”過程”を大事にゆっくり始めます。

僕の愛機 Gibson SG "korina wood" limited もうずっと一緒ですわ]