ボクとボキ

monpai692008-05-02

昨年の11月に簿記3級の試験を受けたんですよ。きっかけは経済系のいろいろな本を読むときに必ず「決算書」って出てくるじゃないですか?決算書の読み方とかB/S、キャッシュフローとか損益計算書とかなんとかかんとか。それらを会社の成績表として読み解けられれば一人前?、、、なんてよくありますよね。そういう本を読んでいて思ったんですよ。「そもそも決算書自体はどこで誰がどうやって作っているのか?」
すでに公開されている決算書を見ての分析の仕方はよく書いてあるんだけど、僕の興味はどうやって作られているのか??でした。


簿記を受験するなんて全く思わずにただただ興味だけで簿記入門みたいな本を買ってきて”仕訳”ってのを初めて知りました。
半年くらい独学で遊び半分に過去問題こなしていくうちに、簿記の問題作成者の”ダマシ”の腹立つトラップなんかも読み解けるようになってくると、3級受験してみるかーって気分になって。で、受験、、受かっちゃいました。ビックリするくらい難しい問題。正直めちゃくちゃうれしかった。なんだか誰にも評価されないんだけど結果が出るってのは嬉しいものです。



その簿記の基本の「仕訳」という概念
”こっちが増えればあっちは減る”こんな当たり前の事が新鮮で、世の中すべてに共通する考え方だと思った。



=洋服が増えてお金が減った(買った)=
=お金が増えて洋服が減った(売れた)=
=石油が減って物が作られ商品が増えた=
=田舎で人が減って都会で増えた=
=どんぶりから牛丼が減って胃の中に増えた=


みたいにあらゆる物に当てはまる。
養老孟司さんが本の中で書いてましたが「お金が自分のところに止まっているのはいけない気がする」という言葉を思い出した。
お金、経済、資源。こっちで減ればどこかで増えているわけで、天からお金が降ってくるわけではないから、結局世の中は同じ数の玉がグルグル回っていて増えた減ったを繰り返しているのだなあーと感じた。不思議ですね。



でも注意しなきゃあいけないのはお金は”移動”感が強いけど、資源は“使用”だから形を変えるってこと。石油などは使って減ったら石油では無くなる。養老さんは「資源をお金に換えてきたのが産業革命(石炭)〜アメリカ経済(石油)それが発展だった」みたいなことを書いておられましたが、納得です。


この電卓かなりイケてない?でっかいヴィンテージです。ちなみに黒い方で受験した。