タバコのバラード

今から5年ほど前、僕の奥さんの友人がタバコをやめたって聞いて「どうやって?」って聞いたら、当時うわさになってた本”禁煙セラピー”、、、でたー!ってことで早速うちの奥さん買ってまいりました。

当時僕は一日に平均2箱、遊びに行った時や集中力上げている時なんかは5箱くらい平気で吸ってたし、奥さんも僕ほどじゃないけど軽く吸っていたんです。仲間内でもナンバーワンのヘビースモーカーを自負していた僕は「そんなんで止められるわけないじゃん」なんて小ばかにしてた。で、奥さんが外出している時テーブルの上にポツンあったその本を手に取り、冷やかし半分でぺらぺら読み出したら、なんというか本としてももの凄く面白かったし、文の勢いが良くてぐいぐい読み進める。ほとんど細かい内容は覚えていないんですが、煽られるような、哲学書のような、不思議な感覚だった。


その本にはこんな事を思わせることが書いてあった気がする。
ガキの頃近所の悪ガキが集まってお前も吸ってみろよーなんて経験誰しもありますよね?僕もまったくそうで、なめられたくないし男をあげたかったし悪ぶりたかった、、等等のいくつかの説明もつかない理由でまずーいタバコを吸い始めてやめられなくなってた。
それに対し、吸わなかった選択をした人は、まずいから、おれには合わないから、そんなような理由で吸わない選択をした。回りに流されずに自分を軸に選択し、決断し、枠にはまらない。ガキの頃の小さな社会からの独立宣言?そういう選択を出来ている奴が実際にいた。そういう”自分の意思”があるかないか、たかが禁煙の本でここまで”人間”を考えさせられた。君は弱くて流されている人なんだよというようなメッセージを勝手に感じ取ってしまったんです。

「よーしじゃあやってやらあ」なんて、12〜3本入っていた煙草の箱を両手でねじり切ってゴミ箱にぶち込み、それっきり一本もタバコを吸ってない。

まあ考えようによってはそれも本によって流されているんだけど、あえてそこに自分をもって行ったんです。今からでも自分を進化させられるか試したんです。

絶対にタバコは止められないだろうと思い込んでいた回りの友達や親があっさりいとも簡単にやめてしまった僕を知って「どうやって??」と聞いてきたので「*+?*」と教えてあげた。当時僕の周りで相当数の方々がタバコをやめた。
あと本、文章のパワーも思い知った。これがいろいろな本を読むきっかけの一つになったかもしれません。

かれこれ5年前のストーリー。


これ面白いですよね?いい情報はどこからともなく浮かび上がってきて一人が体感してすごいとわかる。ロールモデル。すると周りも興味を持ちだしてさらに大きくなる。僕は1円だって得しないのにいい情報だからみんなに教える。ウェブ2.0みたいですねえ。WEB進化論リアル世界での実例でした。

読むだけで絶対やめられる禁煙セラピー [セラピーシリーズ] (ムックセレクト)

読むだけで絶対やめられる禁煙セラピー [セラピーシリーズ] (ムックセレクト)